オリンピックとコンプライアンス

リオオリンピックと、甲子園、毎日熱い試合が繰り広げられています。

スポーツの世界と、企業におけるコンプライアンスの世界には、

 実は意外にも共通する考え方が存在することを皆さんご存知でしょうか?

 

「正々堂々」という言葉、スポーツの世界ではよく耳にすると思います。

これを会社に置き換えますと、

「正々」とは、組織に置き換えるとルールや規則に従った行動、言動

「堂々」とは、自分を取り巻く誰にも恥じることもない立派な姿、

   美しい姿で自分と正直に向き合い仕事に挑むことと換言できます。

 

  甲子園球児は、「堂々」としているからこそ、

  愚直な行動が人の心を打つのでしょう。

 「正々」であることは、組織である以上、最低限の法令遵守です。

 一方、「正々」ではあるけれど、「堂々」としていない組織や上司は

 皆さんの会社には本当にないでしょうか?

 

  ご記憶にある方も多いかと思いますが、

  1992年夏の甲子園。

 星稜高校と明徳義塾高校の試合で、松井秀喜が5打席連続して敬遠

された試合はご記憶にあるかと思います。

 連続敬遠はルール通りです。

 しかし、甲子園という場面で「堂々」」とした試合かどうか、

マスコミで大きく取り上げられた出来事でした。

 

この試合での出来事を世間が見る目と、世間が企業不祥事を見る目

とは同じような感覚を私は覚えるのです。

 

企業は「堂々」でなければならない。

本当の意味でステークホルダーから信頼される会社を目指す為には、

もう一度この夏、自分の仕事、組織、上司、会社は、「正々堂々」

であるか、考えてみてください。

 さらに、問いが続きます。

フェアな精神とは、一体私たちの仕事においては、何を指すのでしょうか?

 

スポーツマンシップとは、私たちの勤める会社に置き換えると、どのように

言い換えることが出来るのでしょうか?

 

自分の中にしっかりとした軸がないと、相手が納得できるような説明は

難しいと思います。これが説明できるということが、本当にコンプライアンス

を理解しているという状態です。

 

今年も秋からコンプライアンス強化月間と称して、全国の企業でコンプライアンス

教育や様々な施策が始まります。

 是非、「オリンピックとコンプライアンスから見えてくるもの」

といった、ひとひねり効かせたメッセージや着眼点を含んだ社内研修を、

現場のコンプライアンス担当者の皆さんには期待したいところです。

私たちの身近なところに、コンプライアンスを考えるネタは沢山あります。

GOOD JOBカードの「BADな使われ方」から見えてくる、GOOD JOBカードの使い方のヒント

最近、書籍やネット上でもGOOD JOBカードが
再び盛んに取り上げられるようになりました。

このカード自体は、決して目新しい試みではありません。
これまでも様々な形態や呼び名で各企業で活用されてきました。

厄介なことは、
GOOD JOBカードも上手に現場で運用しないと、
「BAD JOBカード」になるどころか、
「捨てられている!」のが現状です。

問題は、なぜ「GOOD JOBカード」が捨てられるのか、
成功しないのか、その陰の側面を誰も本気で伝えていないのです。
成功した大企業の事例を真似ても、残念ですが成功しないのです。

私自身成功していない会社を何社もこれまで見てきました。
GOOD JOBカードのよい効能や側面ばかりが喧伝されているような印象です。

このカードを現場で浸透させるには、とても大切なことがあります。

今回は、GOOD JOBカードの失敗事例から学ぶ、本当に現場で
成功する運用の秘訣をご紹介したいと思います。
これ以上、会社の大事なお金でムダなカードを
悪戯に用意することはなくなります。

GOOD JOBカードが浸透しない会社の実態と真実の姿

その1 褒めるのが苦手な人々

そもそも、部下を褒めることが苦手な管理職ばかりの組織風土の会社に、
無理やり入れた。
運用開始1年経過しますが、誰も使っていません。

 その2 親会社が知らない、子会社の実態

親会社の意向が強いので、無理やり導入したが、
子会社の担当部署は面倒なために現場に誰もわかりやすく説明しなかった。
この会社の管理者のGOOD JOBカードの使い方の説明は、シンプルです。

「とりえず、気が向いたら部下とかに渡しておけばいいよ」(汗)
単にカードを配っただけでした。
(街頭のティッシュペーパーじゃないんだから!)
この実態は、親会社のコンプライアンス担当は誰も知りません、、、、、
親会社からは、上手く行ってると思い込んでいるようです。
怖いですね。

その2 コンプライアンス担当のセンスが問われている

GOOD JOBカードが、わら判紙に、暇な時間に適当にエクセルで
作った感じのレイアウトでもらっても全然嬉しくない、
カード自体のクオリティにかなり問題を抱えているケース。

お金のかけ方を間違っていると思います。
過度に高級な用紙やデザインは不要ですが、
せめてもの「ありがとう」の気持ちが受け取った方が
その気持ちが感じられる、そんなデザインセンスは大事です。

コンプライアンス担当も、デザインセンスが求められる時代です。

その3 その説明書は必要ですか?

GOOD JOBカードの説明書を配るのはよいのですが、
役所の資料と見間違える固い文書が羅列された、
誰も読まないマニュアルが配布されている会社。
やる気と思いの込め方が間違っています。
未だに、その会社では、多くの管理者はその存在を忘れています。
コンプライアンスマニュアルや倫理綱領じゃないんだから!

その4 GOOD JOBカードのノルマ管理

GOOD JOBカードを一ヵ月に何枚配ったのか、ノルマ管理している
会社が実際にありました。
管理者は、目標がありますから必死で、カードを乱発しています。
ここまで度が過ぎると、貰った方は嬉しくもなんともありません。
皆、捨てています。

ため息をつきたくなりますね。

今回の学びを整理しますと、あきらかに仕組みの側面で
どのような目的で、誰に対して、どのような内容を記載して、
どのようなタイミングで渡すのか、

一番大事なことは、「どのような気持ちで」

もっと丁寧に時間をかけて、少々の遊び心を加えながら
現場で根付くまで説明していくことの重要性です。

共通していることは、結局、皆、他人事です。

皆さんの会社のGOOD JOBカード、 GOODな運用されていますか?

コンプライアンス川柳と標語を楽しんでいる会社がやっていること。

毎年、コンプライアンスリーダーを中心に、

社内でコンプライアンス川柳や標語を集めて発表する会社も多いようですが、

コンプライアンス部としては、結構大変な仕事です。

 

会社によってはマンネリ化してる職場も正直ある一方、

大盛り上りまでは行きませんが、ここまで頑張っているんだ!

と思わず驚く会社もなかにはあります。

 

長続きするポイントは、「いかに楽しむか」!

 

今日は、そんな会社のコンプライアンス活動を真面目に、

楽しんでいるコンプライアンス部の活動をご紹介しながら、

その成功のヒントをご紹介したいと思います。

 

その一

「最優秀賞は、日本でもかなりプレミアムな最高級のお米!?」

 

金額に換算すると、結構なお値段になります。お米は実話ですが、

お米に限らずプレミアム商品や標語の最優秀賞受賞者の商品になっていたります。

大事なことは、会社でこんなユニークで高額な商品がもらえたり、

面白い体験が出来るんだ、という「話題性」をコンプライアンス室が

主体的に社内に発信している会社が実在します。

 

その二

コンプライアンス「裏」川柳が存在する。

 

完全に匿名で募集をする為に、シュールな笑いを誘う内容や、

これはきわどいね!と選考委員を悩ませるものもありますが、歓迎しています。

とある会社は、裏川柳の方が応募数も多く、最後は、コンプライアンス担当取締役

である選考委員長の独断と偏見で社内に発表するそうです。

優秀賞商品もちゃんとありますが、匿名投稿ばかりで

本人に渡せないという悩みもあるようです。(笑)

正直、内容は「表」標語よりも面白いですし、

そんな川柳を楽しんで投稿する人が多い職場の雰囲気や、

社風に興味があります。

 

成功の秘訣は、コンプライアンス担当取締役の暖かい支援と

地道な活動の積み重ねが必ずあるのです。

コンプライアンスは、やっぱりトップの影響力とリーダーシップが大きいと思います。

 

来月から新年度。

皆さんの会社ではどんな面白い標語が集まるのでしょうか。

楽しみですね。

サラリーマン川柳から学ぶ、コンプライアンス川柳と標語

毎年、この時期にサラリーマン川柳が発表されます。

世相を反映しつつ、職場の光景が目に浮かぶような川柳、
サラリーマンの悲哀が実感出来るものばかり。
毎年考える方の発想力、アイデアには頭が下がる思いです。

コンプライアンス部門でも、職場のなかでコンプライアンス標語
やコンプライアンス川柳を毎年行っている会社も10年前に比べて
増えてきたような印象です。

問題はその中身

会社で選ばれた優秀作品のその標語は、本当に面白ですか?
読み手の心に響きくものが選ばれていますか?

本音を言うと、
面白くないのです。
心に響かないのです。

「風通しをよくしよう」「コミュニケーションを大切に」
といった、首をひねりたくなるような、当たり前すぎるものが
選ばれています。
本気で書いているのか、疑問に感じるときがあるのです。

社内の標語ですから、書きにくい事情があるかもしれませんが、
書きにくい職場風土であることは、間違いない事実です。
多くの会社のコンプライアンス標語を長年拝見していますが、
標語を見ると、その会社の風土や社内の空気感が実によく分かります。

コンプライアンス川柳や、標語は何のために書くのでしょうか?

ちゃんと、意味があるのです。

意味や目的を正しく従業員に伝え、納得した上で書かせないと、
絶対に面白い作品は出来ませんし、募集しても思うように集まり
ません。
やっているフリのコンプライアンス標語になり、ルーティン作業
化してしまいます。

コンプライアンス川柳や標語は実に職場の課題、リスクの本質を
考えさせる、コンプライアンス意識を高める働きかけ、活動の一環
なのです。

川柳も標語も、普段自分が感じる職場の課題を一旦頭のなかで
抽象化し、その上で限られた字数で分かり易く具体化して伝える、
という頭の体操です。
つまり、職場のリスクや課題の本質を自分なりに見つけ、その上で
その本質をいかに分かり易く伝えるか、という、実にクリエイティブ
な作業なのです。
このような思考回路が身についていないと、正直、マネージャー
失格です。マネジメント能力、リスクセンスを磨く機会なのです。

皆さんの社員は、コンプライアンス標語や、川柳をする意義や狙いを
本当に正しく理解していますか?

一方で、非常に面白い努力をして、楽しめる工夫を重ねている
会社もあります。次回、ご紹介して参ります。

職場にお笑い芸人がやってきた!?                                上司のツッコミとハラスメント

 

ハラスメント研修の打ち合わせの際に、

コンプライアンス担当の方から色々とその会社(社風)ならではの

ハラスメント事件簿を事前にお聞きすることが多いのですが、

今回は、コンプライアンス担当者の方々が、社内のハラスメント

問題を理解する上で知っておきたい、最近のハラスメント状況をお話したいと思います。

 

上司が自分の部下をお笑い芸人のように、

ツッコミ、いじる癖がある上司からのいじりに悩む

部下の静かなる叫び声が聞こえています。

 

昔から大なり小なりありましたが、昨今、特にこの話題が打合せの話題に

上るようになったのです。

 

お笑いブームは、とても素敵なことなのですが、分別のつかない大人が

会社で部下を相方に見立てて漫才をしているというのです。

 

最初は部下も「止めてください」とも言えずに、

苦笑しながら大人の対応をして我慢していましたが、

反論しない部下をいいことに、

「お、俺のギャクが受けているぜ!」と調子に乗り、

それが習慣となり、上司の元来の豪快な性格も手伝ってか、

職場の周囲のメンバーも困っている部下を助けることもできず、

最悪、うつ病になった部下や、カンカンに怒った部下から内部通報

されるケースが散見されます。

 

おまけに、課長が係長に一緒にやれ!と命じて、入社したての若手に一緒に

容姿などを平気でいじり倒す始末。。。

 

みんなが楽しい職場

自分だけが楽しい職場

自分のストレスのはけ口に部下に絡む上司がいる職場

 

精神年齢が幼いお笑い芸人ばりの上司は、

間違いなく会社から干されることになるようです。

 

皆さんの職場に、売れないハラスメント課長はいませんか?

コンプライアンスが浸透している会社と、していない会社の決定的な違い-本音と建前

コンプライアンスが浸透している会社と、していない会社の決定的な違い
-本音と建前

 

「コンプライアンスが浸透している会社は何をしているのですか?」
「コンプライアンスが浸透させる秘訣を教えてください」

コンプライアンス担当者の方から、こんなご質問を受けます。

『本音を言ってもいいですね』 と念を押した上で、次のようにお答えします。

代表取締役やコンプライアンス担当取締役が、
会社の取り組むコンプライアンス活動について、口酸っぱくなるほど、
担当者からもしつこいと思われるほど、
本気で、コンプライアンス活動に関与しているかどうか、これが全てです。

コンプライアンス研修の打ち合わせのたびに、担当役員がわざわざ同席して
くださり、熱い想いを講師に直接伝える会社が実際にあります。

ブログの最初から、こんな話をしていいのかわかりませんが、これは真実です。

コンプライアンス体制を整えました、
倫理綱領も作りました、
コンプライアンスマニュアルも用意しました、
担当役員も決めました、
担当部署も設置しました、

後は、コンプライアンス担当者に任せた!あとは、よろしく!

こんな状況の会社が実際にあります。
これでは、担当者は何の後ろ盾もなく、現場から嫌われますし、
八方塞がりな状況になってしまいます。

細かいテクニカルな話はこれから述べていきますが、
トップが本気でやるかどうか、その強い覚悟が全てかと思います。

コンプライアンス活動は、トップダウンです。
その覚悟がエネルギーとなって、コンプライアンス活動の歯車が
ゆっくりと、確実に浸透に向けて、静かに動き出すのです。

ここまでお話すると、

「いやぁ、うちの会社は、、、、」

と苦笑しながらも、黙ってしまう担当者が結構多いのも事実ですが。。

皆さんの会社のコンプライアンス担当役員の方は、本気でしょうか?

それとも。。。

コンプライアンスが浸透している会社がやっていること 始動。

 

 

 

 

 

コンプライアンス担当者に読んで欲しい、コンプライアンス活動に役立つ情報発信を開始。

はじめに

コンプライアンス研修、教育企画の仕事に携わるようになり、約20年を迎えようとしています。当初、監査法人グループに身を置いていた私は、97年頃から金融機関のリスク管理体制に伴う人材育成、企業のリスクマネジメントに関する教育、内部監査の人材育成等に携わっておりました。

2000年以降は、突然のように企業不祥事が相次ぐ中、内部統制の法制度化、コンプライアンス体制の構築といった慌ただしい企業の組織の変化とともに、コンプライアンス研修といった人材育成の角度からコンプライアンス体制構築のお手伝いをして参りました。

このような仕事を通じて、報道では決して語られない、混乱する会社のコンプライアンス活動の現場でのコンプライアンス担当者、コンプライアンス担当役員の苦悩に寄り添いながら伴走してきた20年の中で、本当にコンプライアンスが職場に浸透している会社と、正直浸透していない会社が二極化しているように強く感じます。そこには、浸透している会社と、浸透していない会社とには、明らかに必然的な理由があることに気付きました。

実際、他社の取り組み事例を知りたいと思っても、異なる会社のコンプライアンス担当者同士が情報交換を目的に交流する場も少ないですし、仮にあったとしても、自分の会社の悩みをどこまで打ち明けてよいか機密のこともあり表面的な会話で終わっているのも現状です。

そこで、微力ながら私自身が伴走してきた中で体験した、コンプライアンス活動が上手く機能している会社の浸透成功の法則、上手くいかない会社の共通のコンプライアンス担当者と働く人と組織に働く残念な法則、コンプライアンス担当者の正直な悩みなどを、コンプライアンス担当の目線で、様々な観点から情報発信して参りたいと思います。

少しでも、コンプライアンス担当者のお仕事のお役に立つことが出来れば本望です。思いつくままにブログで連載して参りますので、乱文乱筆をご容赦頂き、気楽にサイトにお越し頂ければ幸いです。 (文責:藤山 晴久)

2016年1月発信開始 (月2回予定)